CAVITY CARE

見える変化と、見えない変化。
両方を確かめる、むし歯の検査。

むし歯の検査では、穴や変色を探すだけでなく、病変がどこまで広がっているか、歯の神経に影響があるか、今後進みやすい状態かを確認します。歯と歯の間や詰め物の周囲は、ご自身では気づきにくい場所です。一方で、黒く見える部分がすべてむし歯とは限りません。深谷市のスマイル歯科クリニックでは、気になる症状を伺い、お口の状態に応じた検査を行います。検査の目的を知り、必要な治療や予防を考えていきましょう。

お口の状態を説明するスマイル歯科クリニックの院長

検査で知りたいのは、むし歯の「有無」だけではありません

同じ大きさに見えるむし歯でも、表面の状態や歯の内部への広がり、清掃のしやすさによって必要な対応が異なります。検査では、穴ができているか、歯のどの組織に影響しているか、進行する傾向があるかなどを調べます。治療を始めるべき部分と、予防処置を行いながら観察できる部分を整理するためです。

痛い歯があっても、その歯のむし歯が原因とは限りません。歯ぐきの問題、歯の亀裂、噛む力の影響なども考えられます。気になる場所だけで判断せず、周囲の歯や歯ぐきも確認します。これまでの症状と複数の検査結果を合わせることが、原因に合った対応につながります。

問診では、痛みの出方やこれまでの経過を伺います

「いつから」「どのようなときに」「どれくらい続くか」という情報は、診断の大切な手がかりです。冷たいものを口にした瞬間だけしみるのか、刺激がなくなっても痛みが残るのか、何もしていなくても痛むのかを確認します。診察時に痛くなくても、以前の症状をできる範囲でお伝えください。

痛む場所がはっきりしなくても、そのままお話しください

歯の痛みは、原因の歯とは違う場所に感じることがあります。「右の奥のあたり」「上下のどちらかわからない」といった説明でもかまいません。以前に詰め物をした時期、歯をぶつけた経験、痛み止めを使ったかどうかも参考になります。ご自身で痛い歯を決めつける必要はありません。

持病・服用中のお薬・診療への不安も確認します

お薬手帳があればご持参ください。お口の乾燥、アレルギー、妊娠の可能性、過去の麻酔での気分不良などもお知らせください。検査が苦手な方や、器具がお口に入るとつらい方も、始める前にご相談いただけます。お薬は、ご自身の判断で中止せず、必要な確認をしてから治療を進めます。

視診で、歯の表面や詰め物の周囲を確認します

ミラーなどを用いて、歯の色、穴の有無、欠け、詰め物の縁、歯ぐきが下がって露出した根元などを調べます。必要に応じて汚れを取り除き、表面を乾燥させることで、濡れている状態ではわかりにくい変化も確認します。奥歯の溝や歯と歯の間など、場所ごとの特徴を踏まえて観察します。

黒い点や白い濁りは、色だけで診断できません

歯の溝の黒い部分は着色の場合もあり、白く濁った部分にも複数の原因があります。色に加えて、表面が保たれているか、汚れがたまりやすいか、以前から変化しているかなどを確認します。見た目だけで削るかどうかを決めず、必要に応じて画像や経過と照らし合わせます。

治療した歯にも、検査が必要です

詰め物や被せ物がある歯では、歯との境目に新たなむし歯ができることがあります。フロスが同じ場所で切れる、食べ物が挟まる、詰め物が欠けたなどの変化があればお伝えください。隙間や変色だけでむし歯と断定することはできませんが、確認すべき場所を絞る手がかりになります。

エックス線検査で、直接見えない部分を調べます

歯と歯が接している面や、歯の内部へのむし歯の広がりは、目で見ただけでは把握しにくいことがあります。エックス線写真は、こうした場所や歯の根の周囲を調べる助けになります。必要に応じて撮影方法や範囲を選び、視診などの結果と合わせて評価します。

画像にも、わかることとわかりにくいことがあります

ごく初期の病変は画像で捉えにくいことがあり、歯や修復物の重なりによって確認が難しくなる場合もあります。写真上の見え方と、実際に穴ができているかどうかが一致するとは限りません。また、歯の神経の炎症の程度を、画像だけで直接判断することはできません。

撮影は、検査の目的と必要性を考えて行います。すべての方に毎回同じ撮影を行うわけではありません。妊娠中・妊娠の可能性がある方、ほかの医院で最近撮影した方、撮影について不安がある方は、事前にお知らせください。

歯と歯の間を調べる撮影と、歯の根や周囲の骨を調べる撮影では、見たい範囲が異なります。CTを含め、追加の画像検査が必要かどうかは診察に応じて判断するもので、むし歯の検査で一律に必要というわけではありません。

深いむし歯では、歯髄と根の周囲の状態も確認します

歯の内部には、神経や血管を含む「歯髄」があります。深いむし歯や強い痛みがある場合は、歯髄にどのような影響があるかを調べます。一般的には、必要に応じて冷たい刺激や電気刺激への反応、歯を軽くたたいたときの反応などを確認します。

これらは診断の手がかりであり、一つの反応だけで歯髄の状態や治療方法を確定できるものではありません。反応があるからすべて健康、反応がないから必ず神経が失われている、と単純には判断できません。周囲の歯との比較、症状の経過、画像などを合わせて考えます。

すぐに判断がつかない場合には、時期をあけて再確認したり、追加の診査を検討したりすることがあります。その際も、痛みや腫れが変化したときは予定日を待たずにご相談ください。歯髄や根の中の治療については、根管治療のページで詳しくご説明しています。

むし歯ができやすい背景も、一緒に確認します

むし歯の検査は、見つかった歯を治すためだけのものではありません。同じようなむし歯を繰り返さないために、歯磨きの届き方、フッ化物配合歯磨剤の使用、糖分を含む飲食の頻度、お口の乾燥などを確認します。治療した歯が多い方や短期間で新しいむし歯ができる方では、日常の状況も大切な情報になります。

例えば、仕事中に甘い飲み物を少しずつ飲む習慣や、歯並びによる磨きにくさは、ご本人が気づきにくいことがあります。回数や量を正確に記録できなくても、普段の過ごし方をお話しください。生活の中で続けやすい対策を考えるために伺います。

唾液の量や性質に関する検査が検討される場合もありますが、すべての方に一律に必要なものではありません。追加検査の有無だけで予防の質が決まるわけではなく、問診やお口の状態から得られる情報も合わせて考えることが大切です。

「経過観察」は、状態の変化を確かめるための管理です

表面に穴がなく、清掃やフッ化物の利用などで進行を抑えられると判断した病変では、すぐに削らず観察することがあります。その場合も、何もしないという意味ではありません。必要なケアを行い、次の受診で表面や画像、症状の変化を確認します。

検査後には、治療が必要な場所、観察する場所、ご自宅での注意点を確認しましょう。受診の間隔は、病変の状態やむし歯のなりやすさによって異なります。以前は観察していた歯でも、変化があれば治療方針を見直します。痛みがなくても、決めた時期に確認することが大切です。

検査について、よくあるご質問

健診でむし歯を指摘されました。痛くなくても受診が必要ですか?

健診は、お口の問題に気づくためのきっかけです。治療が必要か、予防しながら観察できるかは、歯科医院で改めて状態を調べて判断します。痛みがないことだけでは、むし歯の深さはわかりません。結果のお知らせがあればご持参いただき、指摘された場所とお口全体を確認しましょう。

予約までに痛みが消えた場合は、どうしたらよいですか?

症状が軽くなったことだけで、原因が解決したとは判断できません。歯髄の状態が変化する途中で痛みを感じにくくなる場合もあります。受診時には、痛かった時期と痛み方、その後の変化をお伝えください。診察を受けるか迷う場合も、自己判断で取り消す前にご相談ください。

検査の説明でわからない言葉があれば、その場でお尋ねください。今すぐ対応する場所と、今後確認していく場所を理解しておくと、治療やご自宅でのケアに取り組みやすくなります。

参考:日本歯科医師会「歯医者さんで予防歯科!体験レポ」厚生労働省「むし歯の治療の流れ」米国歯内療法学会「Endodontic Diagnosis」

気になる歯は、原因を確かめることから。

しみる・痛む・詰め物が気になるなど、お口の変化をお聞かせください。

電話で相談・予約 048-575-1118